債務整理 いろいろな借金返済のかたち
いろいろな事情で、借金の返済が難しくなることがあります。
そのときに使う制度が、債務整理という方法です。
ところで債務整理と聞くと借金が返せない為に、何らかの手続きで破産宣告を
することだと思っていませんか。
もちろん破産も、多額の借金を負ったときや多重債務に陥ったときの債務整理手続きの1つです。
実際に私も、債務整理に自己破産を選択された方のお話を何人か聞いています。
例えば、息子の借金の連帯保証人になった父親が、息子が
自己破産したにもかかわらず、父親の方に請求が来て、慌てて自分も
自己破産したという何とも切ない話です。
もう1つは、借金を背負ったまま息子に先立たれてしまった歳老いた
母親が、連帯保証人になっていないにもかかわらず、債務整理が有る
ことを知らず、息子の借金を、年金の中から、払い続けてきたという
話です。
それも何某信販会社というその当時は知られた会社にも関わ
らず、債務整理の方法を教えてもらうことが出来なかったのですね。
このように、債務整理などの法律を知らないことにより、抱えなくて
も良い悩みを持ち続けてしまうことが、たくさん有るのです。
たまたま読んで下さっている方は、債務整理という方法がある事をご存じの
方と思います。債務整理とひとことで言っても、さまざまな方法があ
りますので、知識を深めて、あなたに適した方法を検討されると良い
と思います。
「自己破産、特定調停、個人民事再生、任意整理とは!」
一般には、個人消費者の債務整理の方法として、自己破産・特定調停・
個人民事再生・任意整理の4種類あります。それぞれに特徴やメリット、
デメリットもあります。
◇破産とは?
破産とは手続きによって破産宣告が成されると、免責決定が下され
その後の返済義務が消滅します。破産者が不利益になることはあまり有
りませんが、財産が残っていれば、価値あるものは殆ど処分されてしま
います。
◇特定調停とは?
特別調停とは、債権者と債務者が調停委員の指導のもとで、各債権
者との今後の返済条件などの債務整理の内容について合意に至るまで
話し合われます。
今後の返済額も利息制限法で再計算されたり、債務の減額なども可能
になることも有ります。
◇個人民事再生とは?
個人民事再生とは、個人債務者のための再生手続きのことをいいま
す。これには一定の条件があります。
将来において、継続的に収入を得る見込みがあり、給与など定期的に
得ることが出来る人で、借金の総額が3000万円以下という条件に
満たないと、再生案が認められません。もじ条件に合えば、個人民事
再生手続きを取ることで、借金が5分の1又は100万円の多い方に
減額できます。
◇任意整理とは?
債務整理に任意整理を選択すると、法律による手続きでは有りませ
んので十分な注意が必要です。
任意整理とは、債権者と債務者が、話し合いにより返済条件でお互い
に合意することです。合意内容は書面、或は公正証書によって作成さ
れておくと、後から問題が起こらず安心でしょう。
しかし、注意が必要な事は、債権者側はプロの事が多いですので、債
務者側も不利にならないよう、充分知識を豊富にして最善の注意を払
うか、専門の弁護士や司法書士等に相談される事も大切かと思います。
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